数百mm~数mの距離をミリ単位で測定するセンサとして、レーザ距離センサと超音波センサがあります。
どちらも発信と受信までの時間を距離に換算する「タイム・オブ・フライト方式」のセンサです。
レーザ距離センサ
超音波センサ
近距離(数十mm〜数百mm)を高精度に測定する場合はレーザ変位センサが最適です。
距離変化による受光素子の結像位置を距離に換算する「三角測距式」のセンサです。
レーザ距離センサは「光」を、超音波センサは「音」を測定に使用しますが、 それぞれにメリットがあるので、用途に合わせて選定してください。
スポットが広がる超音波に比べ、光(レーザ)は広がりが少ないため、遠くにある小さい物体でも正確に測定が可能です。
赤色の光源を使用しているセンサであれば、測定個所を目で確認できます。
光は超音波に比べ進む速度が速いため、センサとしての応答速度も速くなります。
超音波は熱による揺らぎの影響を受けやすい一方、光(レーザ)方式のセンサは高温の物体でも安定して測定可能です。
超音波は色の影響を受けないため、透明体や黒い物体でも安定して測定できます。
超音波センサはスポットが大きいため、球体や細かい穴のある物体でも安定して測定できます。
汚れや粉塵、埃、湿気や霧のある環境でも影響を受けにくく、安定して測定可能です。