非接触温度計は、物体表面の面積の平均温度を測定します。この面積を測定視野といいます。測定視野は、温度計から測定対象物までの測定距離によって変化します。また測定視野と測定距離の関係は、各製品によって異なります。正しく測定するためには、測定したい箇所の面積が、測定視野を十分に満たすことをご確認下さい。
上記のように、測定距離が遠くなるほど測定視野が広がります。原理上では無限に測定することは可能ですが、測定対象物が測定視野より大きい場合に限られます。
上記のように、測定距離が遠くなるほど測定視野が広がります。原理上では無限に測定することは可能ですが、測定対象物が測定視野より大きい場合に限られます。
非接触温度計は、固体や液体の表面温度を測定します(気体や炎及び固体・液体の内部は不可)。下記の条件は、測定が困難です。
表面に光沢のある金属は、赤外線の放射量は少なく、一方で周囲の熱源の赤外線を反射する性質があるため、安定した測定が困難です。
※光沢面でも測定が可能な機種もご用意しております。
(GT-3M, GTL-3Mシリーズ)
一般的なガラスは可視光を透過しますが、赤外線は透過が困難です。そのため、汎用の非接触温度計ではガラス越しの測定はできません。
ガラスの表面温度を測定することになります。
ただし、石英ガラスなら3μm以下の赤外線を透過しますので、3μm以下を検出波長とする非接触温度計のGT(GTL)-1M, -2M, -3Mを使用することで、測定が可能になる場合があります。
ガラス越しの案件については、一度ご相談ください。
※別売オプションの黒体テープ(HB-250)を貼っていただくか、
黒色スプレーで艶消し加工を施すと安定した測定が得られます。