オプテックス・エフエーの
BGSセンサ(距離設定型)
BGSセンサとは
背景無視(Background Suppression)を意味する、三角測距の原理で動作する反射型のセンサです。
拡散反射型のセンサが受光量の増減で動作するのに対し、BGSセンサは距離を判別して動作するので、ワークの色や光沢・傾きの影響に強く、安定した検出ができるのが特長です。
BGSセンサの検出原理
「投光素子」「受光素子」「測定対象物」の三角形を作り、ワークまでの距離を求めます。
ワークの距離が変化する(緑矢印)と、受光素子上の光の位置が変化します(青矢印)。つまり、受光素子上の光の位置から、ワークまでの距離を判別できます。
こんな時にはBGSセンサ
☑ ワークの反射率が低い(黒い)
☑ ワークの色がたくさんある
☑ ワークと背景の距離が近い(段差が小さい)
☑ ワークに光沢がある
☑ ワークの検出面に傾きがある
- ワークの反射率が低い(黒い)場合の検出
- ワークの色がたくさんあるときの検出
センサ選定時に抑えておきたいポイント
・応差特性(段差判別の能力)
ワークの色ごとにどれだけの段差判別が可能かを示しています。
ワークの色、距離(横軸)を確認した上で、距離×縦軸の応差を算出すると、そのセンサがどれだけの段差判別ができるかがわかります。
・制御出力の数
BGSセンサでワークの距離を判別した際に出力できる出力数です。
制御出力の数によって対応できる用途が変わります。例えば1系統の場合、設定距離よりも物体が近い・遠いのどちらかを出力しますが、2系統であれば、その両方を区別して出力でき、従来センサが2台必要だった用途に1台で対応できます。
・FGSモード
BGSがワークよりも遠い位置にある背景を検出しない「背景無視」なのに対し、FGSは背景からの光を受光し、背景よりも近い位置にワークがあると遮光されて動作する「前景無視(Foreground Suppression)」の機能です。
BGSでは検出しにくい薄く黒いワークや光が乱反射する凹凸・光沢ワークでも安定して検出できます。
※FGSモードでは、明るい色の背景が必要です。
おすすめのBGSセンサ
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- 高精度C-MOSレーザセンサ
- BGS-HL/HDLシリーズ
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- IO-Link対応BGSセンサ
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フィールドネットワークに
接続可能
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アイコン帯:IO-Link対応
- BGSセンサ
- BGS-ZL/Zシリーズ
- ●レーザタイプとハイパワー
狭窄LEDタイプ
●業界標準サイズ
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- BGS-ZMシリーズ
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IP69Kを達成
●高輝度4元素LEDを採用
- フリー電源BGSセンサ
- BGS-2Vシリーズ
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●IP67対応
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