HOME 〉 イベントレポート「現場川柳ナイト」
現場川柳の漫画を手掛ける元エンジニア漫画家の見ル野栄司氏と、町工場芸人として人気を博すモンスターエンジン西森洋一氏のお二人による、さまざまな“ものづくりトーク”が繰り広げられました!オプテックス・エフエーの現場川柳委員会が、抜粋してご紹介します。
見ル野 栄司
漫画家
西森 洋一
お笑いコンビ、モンスターエンジン
ボケ・ネタ担当。
見ル野:この火花を散らしてる機械、サンダーっていうんですけど、西森さん使ってますよね?
西森:ディスクグラインダーとも言いますよね。
僕が芸人になったきっかけはディスクグラインダーなんです。
司会:どういうことですか?
西森:3~4畳分くらいある金属板の表面にひたすら傷をつけて荒らす作業がありまして。
ずーっと集中して作業して、やっと終わった・・と思ったら、
「これもやっといて」ってまた大きな板が出てきたんです・・
さずがに、「もうええわッ!」ってなりましたね。それがホントの最終のキッカケでしたね。
それまでもやめたい気持ちはあったんですけど、トリガーでしたね。
司会:この作業がなかったら今の西森さんはいないんですね。
見ル野さん
西森さん
司会:どうなんですか?結構デジタル化って進んでるんですか?
見ル野:大手は結構進んでるけど、中小はまだまだですよね。
西森:うち(実家の工場)は全然ですよ。一時期パソコン使って色々と管理していましたけど、ウイルスに侵されて。
親父がビビッてそこからパソコンを全く使えなくなってしまいました。
見ル野:データ盗まれたんですか?
西森:図面とかが一切出てこなくなって。それからは、すごい大きくて重い箱みたいな、ローテクな記録機械使ってますね。
西森:これ、まさに親父ですわ。
テレビで何回かうちの工場に取材来てもらってるんですけど、「ちょっと作業してる絵を撮らせてください」って言われてるのに「この部品はな・・」って話始まるから、そんな話いらん!ってなってばっかりです。
見ル野:まあどこの世界にもいますよね。技術者は簡単な作業ですら難しく説明する節がありますからね。
西森:親父、ディレクターに「息子さんをどう思われていますか?」って聞かれて、
なぜか宇宙の話から始めてましたしね。なんか、宇宙とか、古代遺跡とか好きなんですよ。
見ル野:哲学好きなんですよね。いるいる!まあ僕も好きですけどね。
西森:まあ僕も嫌いではないですけど、息子のこと聞かれて宇宙の話はしないですけどね(笑)。
西森:これ、うちもありましたね!
ただ、赤ランプがつくときはまだ良くて、つかへんときは太めのドリルがボキっと折れてしまって、ランプどころではない、みたいなことはよくありましたね。
ほかにも、5台くらい一斉に機械を動かしてて、すごい音なんですけど、騒音の中で親父が「んんッ?!」って言い出して、「あぶなーいッ!」って言いながら緊急停止ボタン押してて。こっちからしたら全然違いわからへんから、ちょっと変になったんかと思ったけど。
見ル野:耳でわかるんですね。
西森:わかるんですよ。すごいですよね。
正直なところ、現場川柳のトークイベントができるなんて思ってもみませんでした。西森さんと見ル野さんのマニアックな「ものづくりトーク」のおかげで、会場…いや“現場”は気合いと悲哀、そして笑いと愛が詰まった素晴らしいイベントとなりました。
お二人のファンはもちろんのこと、製造現場で働く皆さんに存分に楽しんでいただけるイベントです!次回以降の開催にも、ぜひご期待ください!
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