金属部品のピッキングアライメント
金属部品をカメラで撮像、位置を確認してピッキングします。
バックライト照明を設置できない環境のため、バー照明で部品を光らせて、位置を確認します。部品全体がきれいに光れば、黒背景でも位置決めに必要なコントラストの高い画像を得られますが、部品の一部が光らない場合には有効ではありません。白背景にすることで部品のエッジが取りやすくなりますが、部品自体が均一に光っていないため、十分な画像ではありません。
このような場合、偏光フィルタが有効です。照明とカメラに偏光フィルタを付けることで、ぎらついていた金属部品を黒く、白背景は白いままで撮像可能です。
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改善前(黒背景)
黒背景では、背景とワーク周辺部との
コントラストがとれない
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改善前(白背景)
白背景にすることでワーク周辺部の
コントラストが出るが、ワークが均一に
光っていないためワーク抽出がしにくい
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改善後(白背景+偏光フィルタ)
カメラ、照明に偏光フィルタを追加すれば
映り込みをなくすことができるが、ワーク
周辺部の影でワークが大きく取れてしまう
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改善後(白背景+偏光フィルタ/二値化画像)
二値化処理をすることでワークが黒、背景が
白になり、抽出しやすくなる
使用製品高輝度バー照明OPB-45015W3、偏光フィルタ